++dream omission++

「砕蜂……ここが気持ち良いのであろう?」

「……ん…夜一様ぁ……」
砕蜂は切ない甘い声を出した。
「砕蜂はどうして欲しい?」
夜一はクスッと笑みを浮かべた。
「ょ……夜一様の……好きな様にぃ…ぁん……して下さい…ん」

夜一は不敵な笑みを浮かべた。
「では、お前の好きな姿になろう」
「…………すっ……姿?」
砕蜂はポケ〜とした顔をした。
「よ……夜一様……私の好きなす」
全部言い終わる前にボンっと音が響いた。
「ほら、お前の好きな姿だぞ!」
砕蜂の目の前に現れたのはネコの姿だった。
「い…………嫌〜〜〜〜〜ぁ」



ガバッと布団をはぎ取り起き上がった。
「ハァハァ……なっ何だあの夢は……ハァハァ」
障子が開きそこに現れたのは夜一だった。
「どうした、砕蜂すごい悲鳴が聞こえたぞ」
「いっいえ何でもありません」
砕蜂は少しずつ落ち着きを取り戻していった。
「そうか、なら良いのだか……そじゃぁ今日は、二人で何処か出かけよ!」
夜一の突然の思い付きで砕蜂呆気にとられていた。
「ほら、行くぞ!外で待っとるから早く着替えるのだぞ」
夜一はそれを言って出て行ってしまった。
「………」
砕蜂は固まってしまった。
「はっ、固まっている場合では無い夜一様を待たせる訳にはいかない!早く着替えなければ」
砕蜂は急いで着替え夜一の元へ向かって行った………。


      -END-


dream omission=理想の省略(夢オチ)